くわたさん

ダンサー・イン・ザ・ダークのくわたさんのレビュー・感想・評価

3.5
数々の心理衝撃作品を送り出す男、ラース・フォン・トリアー。
このデンマーク人監督が作った本作はハリウッド映画的な「ラスト・ミニッツ・レスキュー」がなく、監督が故意にそうした部分でそこには監督の悪意が存在する。しかし一部の間で本作は非常に高評価で批評家が好みそうな作品と言える。この監督のファンも当然いるだろう。
本作ではとことん不幸を描いている。ミュージカルシーンを入れたのも不幸を際立たせる手段に過ぎない。
涙を誘うように盛り上げながらいきなりどん底へと突き落とす。それは悪趣味な行為である。これはこのデンマーク人監督の作風であり、好き嫌いがはっきり分かれる作品と言える。本作主演ビョークはこのデンマーク人との仕事がいかに不愉快だったと告白している。
本作を観て、かつて彼が作ったテレビシリーズ「キングダム」をWOWOWで観たのを思い出した。当時から作風は基本的な部分で変わっておらず、デンマーク人のワンパターンな作品という印象。
ただ、この監督についてはこれで終わりではなく別作品であらためてレビューコメントを書いてみたい。