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ダンサー・イン・ザ・ダークのkazu1961のレビュー・感想・評価

4.0
▪️Title :「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
Original Title :「Dancer in the Dark」
▪️Release Date:2000/12/23
▪️Production Country:デンマーク
🏆Main Awards
第24回日本アカデミー賞最優秀外国作品賞
第43回ブルーリボン賞外国映画賞
第53回カンヌ国際映画祭パルム・ドール
▪️Appreciation Record :2019-120 再鑑賞
▪️My Review
本作は公開時に大変な話題になりました。というのも、その評価があまりにも“賛否両論”であるからです。
映画としては秀逸ですが、私はどちらかというと苦手な作品です。やっぱり物語自身に救いなどないからです。
でも最高の評価をする方たちにとっては秀逸な構成、“妄想の中”のミュージカルシーンが素晴らしいことやあまりにも救いがないが故に主人公セルマの盲目までの息子に対する純粋さに惹かれるからではないでしょうか。
こうも思います。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』はこのうえなく暗く、重い気分にさせてくれる映画です。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は、映画全体を貫く音楽と、独特の映像表現も相まって、“自分の暗い気持ちを映画の中に溶け込ませることができる”稀有な作品なのではないかと思います。
本作は、アイスランドの人気女性歌手ビョークを主役に据え、手持ち撮影主体のカメラワークやジャンプカットの多用によるスピーディーな画面展開、不遇な主人公の空想のシーンを明るい色調のミュージカル仕立てにした新奇な構成の作品です。音楽もビョークが担当し、特にトム・ヨーク(レディオヘッド)とデュエットした主題歌『I've seen it all』はゴールデングローブ賞およびアカデミー賞の歌曲部門にノミネートされるなど高く評価されました。
▪️Overview
アメリカの片田舎。チェコ移民のセルマは息子ジーンと2人暮らし。つつましい暮らしだが、隣人たちの友情に包まれ、生きがいであるミュージカルを楽しむ幸せな日々。しかし彼女には悲しい秘密があった。セルマは遺伝性の病で視力を失いつつあり、手術を受けない限りジーンも同じ運命を辿ることになるのだ……。ラース・フォン・トリアー監督、ビョーク主演の、2000年製作のデンマーク映画。『奇跡の海』と『イディオッツ』に次ぐ「黄金の心」3部作の3作目とされる。カトリーヌ・ドヌーブも出演。
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