コマミー

ダンサー・イン・ザ・ダークのコマミーのレビュー・感想・評価

4.0
【母の想い…彼女を包む音】

※いよいよラース・フォン・トリアーの新作「ハウス・ジャック・ビルト」が公開されましたね。今回はどんな不条理な世界を見せてくれるのでしょうか。という訳で、その復習として、彼の作品最も有名な本作を鑑賞しました。↓ ↓ ↓


ラース・フォン・トリアーの作品と言えば、世間からは「鬱映画」として有名である。だが本当だろうか?鬱映画と言えど[メッセージ性]としては素晴らしい作品ばかりなのである。
本作が特にそう…。暗い面持ちの本作であるが、ビヨークの歌声が作品を包み込み、何よりも[母の子への想い]を綴った作品なのである。

しかも、その彼女の[意思の堅さ]と言い、彼女が愛する息子を想いながらも、強く周りの人々を[包み込んでいた]のである。
そして、彼女が気をまぎらわせるために、いつも頭の中に描いてたミュージカル風の[空想]も、彼女を包み込むだけでなく、周りを[許すか]のように、優しく包んでいた。

監督の作品「奇跡の海」でもそうだった。
現在の作品にはありえないほど、明るい作品だと思う。
明るく、澄んでて、そして愛しい…。

様々な人がお勧めするのも、分かる気がしました…。
コマミー

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