このレビューはネタバレを含みます
二度は観れないトラウマ映画だと聞いて鑑賞。
色の少ない荒い映像に、パッとしない主人公。
子供の目の手術の為に貯めていたお金を盗まれるというあらすじを読んでいたので、不幸感漂うゆっくりなストーリーに、急かすような気持ちで観ていました。
盗まれてからは本当に悲惨。
盗んだ人も、それから起こる全ての事も悲惨。
ただ、子供の目を治したかっただけなのに。
身を削って働いて、誰にでも優しかったのに。
優しさに付け込まれ、ドツボにハマり、どんどん自分の世界に逃げ込んでいく絶望のミュージカル。
彼女がもっと賢かったら、彼女が誰かに助けを求めたり助言を聞いていたら、彼女が自分の世界に浸りすぎていなかったら最悪の結果にはならなかったかもしれないけど。
ストーリーのテンポもゆっくりだし、この映画のミュージカル性も好みじゃないし、全然共感は出来ないし、イライラするシーン多かったけど、前半で止めずに、最後まで観てよかったです。ラストのパワーが凄かった。
珍しく泣かずに観終わるかと思ったけど、ラストは泣けました。
私的にはそこまでトラウマ映画ではなかったです。