ロミオ

しとやかな獣のロミオのレビュー・感想・評価

しとやかな獣(1962年製作の映画)
4.5
いや〜〜やっぱ川島雄三は良いね!!
これぞ昭和の高度成長期って感じ。
金に目の眩んだ等身大ながら無道徳な登場人物らに加えその中心にいる若尾文子のしたたかな魅力と存在感、洗礼された脚本、和音楽を用いた効果的な演出、マジで面白い。
ブラックコメディとカテゴリされる通り表面は喜劇的にも思えるが、根底として描かれているのは人間の本質的な欲深さや恐ろしさ、エゴイズムだろう。
パラサイトとしばしば比較されていたのも納得の内容である。
川島作品はストリーミング配信されてるタイトルが多いので今回はネトフリで観たが、これは4K修復盤でもっかい観たいなと思い本作に加え雁の寺、女は二度〜などBD作品全部ポチっちゃったよ。
しかしジャンル的に小津作品との比較も出来そうだが、川島は作品ごとに表情が結構変わるね。他の作品もマジで楽しみだ。
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