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しとやかな獣のJのレビュー・感想・評価

しとやかな獣(1962年製作の映画)
3.7
熟年夫婦がなぜか自宅のリビングを質素に見せようと、ああだこうだ言いながら家電や上等な絵画をせっせと横の部屋に押し込んで隠そうとしている、かなりワクワクするオープニング。
隠し撮りをしているかのようなカメラアングルから次々と打たれるショット(グループショットがめちゃくちゃ多い)と、軽妙ながらもトチ狂った会話の応酬。全然時代を感じひんかった、良い意味で。

印象的な長い階段でのモノローグはそこを往来する各キャラの心情を再確認する作業でしかなくて、そこから浮かび上がる新事実みたいなものもなくあまり冴えてなかったように思う。

ほんでおれ伊藤雄之助好っきゃわ〜。
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