あかつか

しとやかな獣のあかつかのレビュー・感想・評価

しとやかな獣(1962年製作の映画)
4.5
公団住宅(晴海団地らしい)の一室で淡々と進む家族のおかしな絆の物語。まるで舞台を見ているよう。

川島雄三✕若尾文子となってるしタイトルもジャケットも若尾文子だけど(画面上の)主役は前田夫妻。若尾文子という詐欺師の登場もこの家族にとっては通過点のひとつに過ぎない感じ。とはいえ佇まいだけで映画を狂わす若尾文子は圧倒的な存在感。そして浜田ゆう子もとても魅力的。

とにかく伊藤雄之助と山岡久乃のトボケっぷりが最高で、一家のサイコ加減を見てると『冷たい熱帯魚』の村田夫妻を思い出す。アカデミーベストカップル賞を授与したい。川島雄三といえば…忘れちゃいけない、小沢昭一も出てるよ

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KADOKAWAのキャンペーンで本作の若尾文子のプロマイドをもらった。とても気に入ったので会社のデスクに飾っている。
それを目にした人から「熟女好きなの?」とよく言われるのだが、この時あややは20代ですよ。
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