しとやかな獣の作品情報・感想・評価

「しとやかな獣」に投稿された感想・評価

ngsm

ngsmの感想・評価

-
DVDにて

去年履修した映画の授業でオープニングだけ見て、劇伴が実験的すぎて度肝抜かれた作品。2017年に見てもかなり新鮮

団地に住み、家族ぐるみで人を騙して金を集めようとする家族と、その被害にあう人と、その家族から更に金を奪おうとする人が集まるブラックコメディ

若尾文子をはじめ、登場人物の一筋縄じゃいかない感じとトリッキーな演出が頻繁に飛び出すので、団地の一室からほとんど外に出ることがないということを忘れてしまうほど飽きないで見てられる。
yuien

yuienの感想・評価

3.5
正に弱肉強食、サヴァイヴァルな世界。弱い人間が退場するのを冷たく俯瞰し、何事も無かったように日常に戻る母親が一番しとやかな獣。
KICCO

KICCOの感想・評価

4.5
構図、カメラワーク、編集……全てか最高。
マリコ

マリコの感想・評価

4.2
アパートの一室を舞台にした会話劇。そして登場人物全員クズ!ここまで突き抜けてる作品が1962年に作られていたことに驚きます。階段がとても効果的に使われていたり、カメラワークが工夫してあって退屈さは一切ないです。最期のシーン、山岡久乃の表情に脱帽。
終わりよければすべてよし、とは言うけれども
面白い映画ってのは始まりからもう惹き付けられちゃうわけで。『しとやかな獣』という作品は冒頭の魅せ方がうまいですね、しかも勢いそのまま、だれずに持続させていくってのが凄いなぁと。
アヴァンギャルド室内家族物語。めちゃくちゃ面白い。
mikifrog

mikifrogの感想・評価

3.5
昭和の団地の一室のみでの話。カメラワークが面白い。詐欺で生活してる腹黒い家族の日常っていう、エキセントリックな内容で、特にその家族の描写が面白くて引き込まれた。古い映画にハマりそうです(笑)
舞台劇のように、団地の一室だけで展開させる、変わった映画だった。赤い夕日を浴びて、延々と踊り狂うシーンは、インパクトがあった。
川島+新藤=最高級ピカレスクマジック 川島雄三「しとやかな獣」

1960年代の新藤兼人先生は脚本家としても映画監督としてもっとも旺盛かつ実験精神に富んだ時期でもあった気がします。
そんな時期の新藤がこれまた川島雄三なる怪物と手を組んだらどうなるか?
生れてきたのは類を見ないピカレスク。
衝撃でしたね。
何しろ舞台は95分間、団地の中。そこに人が出たり入ったり。ド下手な演出家なら開幕15分でアクビが出そうですが、何しろアメリカ映画のマシンガントークと遜色ない言葉の攻防戦、そして次々効果的にスタイリッシュに切り替わるアングル。
そして伊藤雄之助や若尾文子、川畑愛光、山岡久乃、浜田ゆう子などの不気味な存在感が加わりまさに脚本と演出の匠技。
一気に観せてくれます。

もしかしたら邪道かつ讃えるべき映画じゃないかもしれませんが2000年代に入った日本映画がたかだか10年も経たないうちに古びた印象を抱きがちになるのがあまりに多い気がするものですから50年以上前の日本映画のケレンに魅せられてしまうのです。
>|