3部構成で、許されざる恋愛と異民族間の争いによってもたらされる悲劇の連鎖を描く。
マケドニアの荒涼とした風景の美しさが印象的。
第一話「言葉」の若い修道僧キリルはヤン・ファン・エイクの絵画から出てきたような雰囲気ある顔立ち。
夜の修道院の遠景はまるでおとぎ話のような美しいショットばかり。
マケドニアの寒村で、子供たちが亀を戦車に見立てて無邪気に遊ぶシーンがなんだかやりきれない。
あれ?最後はそんな風につながるの?
悲劇の円環構造は混乱するし、ちょっとやりすぎな感じもする。
好みの問題だろうけど、もっとシンプルに終わってもよかったと思う。