聖なる狂気の作品情報・感想・評価

「聖なる狂気」に投稿された感想・評価

狂信的な宗教観念の強い家に育ったダークリーが若くてエロくて腋毛が生えてて申し分の無いアシュレイ・ジャッドへの性欲、その恋人ヴィゴ・モーテンセンに嫉妬心を感じ、それに抗うため有刺鉄線で自らをグルグル巻きにする。最高としか言いようがない。
dude

dudeの感想・評価

3.7
意外とあっさり終わってしまった印象だが赤鬼と化して暴れ回るブレンダン・フレイザーは最高。またも帰ってくる人物であるヴィゴ・モーテンセン、『BUG/バグ』のアシュレイ・ジャッド、リンチ作品で印象深いグレイス・ザブリスキーなどなかなか不吉な面子。とりあえず『フレイルティー』とかまた観たくなった。しかしフィリップ・リドリーって物語内にかなり俺ルールがありそうな感じだな...。
Cem

Cemの感想・評価

4.1
目力が凄い主人公の狂気じみた妄想の世界に見入ってしまった
幻想的でシュールな演出や演技が良くて狂気が上手く伝わってきた!
真っ赤に塗られた体に有刺鉄線ぐるぐる巻き付けるとかイカしてるよ!ダサかっこいいw

熱心な異端宗教一家の中育った主人公は聖書バカの童貞で吃音症で挙動不審、しかも服装もダサくてオタク系w
そんな主人公に嫌な顔せず家族のように優しく接する女性を好きになる、でも徐々に変化していき狂っていくのが面白いw

結婚もしてないのにいちゃつきやがって糞ビッチめ!と聖書バカな主人公は思ったに違いない!もちろん彼氏への嫉妬もあったと思う
最後まで主人公の狂った妄想が止まらない!

ただの統合失調症じゃん!とか当たり前なこと言っちゃう人は楽しめないと思います☆😥
本当にキチガイ。大好きな中平康のキチガイ映画達を遥かに凌駕している。有刺鉄線巻きつけるのも頭おかしいし、両親が木の上から語りかけてきたり寺山修司みたいにデカイ靴が川に流れてきたりとなぜこんなぶっ飛んだ映画がこの世に誕生したのか。観ている間、登場人物みんながキチガイすぎるからヴィゴ・モーテンセンがいきなり喋り出すor怒鳴るのを期待してた。
E

Eの感想・評価

4.0
狂信的な宗教に入信する両親に育てられた青年が、セクシー美女に出会ってしまい、性欲、嫉妬、罪の意識に苛まれ精神を病んでいきとんでもないことを起こす。

ちょっと新しいことやってやろうとか、緻密さより発想と勢いで乗り切る!みたいなとこが90年代ぽい。結果サイコ・サスペンスというには変すぎる妙な映画ができちゃったみたいな。

突然現れる川を流れるでかいスニーカー、妙にコミカルに登場する死んだ両親達の幽霊も気になるポイント☆
「柔らかい殻」もかなり変だったけど、これも相当変な作品です。狂信的な宗教家族に育ち、両親をレイシスト市民に惨殺され、森に迷い込んだ男が己の闇と格闘する。育てられた男がって言ってもけっこうイイ年の男です。二十歳くらい? 闘うのは主にセックスの闇と。そうは言ってもまあセックスですよ主な関心事は。そして罪悪感と嫉妬。猟犬の訓練のため有刺鉄線にグルグル巻きにされた鳥をみて自らの身体も血だらけにする男。頼るものは親譲りの宗教心のみ。魔女は殺さなければならない。電流から飛び散る大量の火花、砕ける花瓶、ベッドに燃え移る炎。家が燃える映画に間違いはない。グレイス・ザブリスキーも出ている(間違いはない)
フィリップ・リドリー監督の1995年のサイコサスペンス映画。

口のきけない大工のクレイとキャリーが住んでいる森の奥の一軒家。そこに森の中で倒れていた青年ダークリーが発見され運ばれてくる。その日から3人が過ごす12日間の話。

カルト教徒の両親の元で厳格に育てられたダークリーがキャリーに惹かれながら、両親の教えと幻覚で板挟みになり正気を失っていくのだけど、彼女けっこう無邪気に無頓着。
DTダークリーはさぞかし心理的に翻弄されただろうと思うと…苦笑

ダークリーにブレンダン・フレイザー。
カルトな宗教観に苛まれる吃り口調の青年役。
「ハムナプトラ」のリックさんの印象が強かったので意外だった。あと若い。
クレイ役のヴィゴさんは役に徹するため撮影期間中は口をきかずに過ごしたとあった( ˙-˙ )スゴイ
PJハーヴェイの歌うエンディングテーマが忘れられない。
その曲の歌詞のごとく、愛を欲するあまりに哀しいモンスターと化した青年の物語。

その青年を演じるのは若き日のブレンダン・フレイザー。彼の狂気の元となるのは、これまたピチピチに若いアシュレイ・ジャッドと口のきけない恋人役ヴィゴ・モーテンセン。

ダイレクトに見せる個性の強い映像は嫌が応にも脳裏に焼きつく。
身体中に銃弾を浴びて血を流しながら息子に語りかけるカルト教信者の両親の亡霊。
女を知らない青年が初めて感じる性欲を抑えるために身体中に有刺鉄線を巻き付け耐える姿など。

森に逃げ込んだ純真無垢だが危険なほどに盲信的なカルト教信者である青年が、そこに住む自由奔放な女性とその恋人、そしてその女性に怨みを抱く女のドロドロした愛憎の渦に巻き込まれ、愛欲と怒りの間で狂気して行くのが哀れで痛ましい。

そして不思議なエンディング。

何度観ても、その意味がよく分からないけれど、そんなモヤモヤした気分も、PJハーヴェイの歌うエンディングテーマで、なんとなく納得してしまう。

不思議エンディングを気にしなければ、エロティックスリラーとして結構楽しめる作品。
mk

mkの感想・評価

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歌舞伎町に移った新宿ツタヤの店頭になくて店奥から出てきたやつ。なぜ店頭に置いてないのか。掘り出し物なのか。
画面の中の人物の収まりが悪すぎて調べたら、シネスコの両サイドをぶった切ったスタンダードだった。
画面の歪さに耐えきれないのでyoutubeに字幕なしのがあがってたのでそれでみて、英語がわからないところだけ、DVDで確認した。
作品はそんなでもなかったが、レアな見方ができたのでよかった。
前作と似ている。
前作は子供だが、今作はカルト宗教のコミュニティで純粋培養された純粋無垢なハムナプトラのおっさん(この時はまだ若い)が主人公。体がむちむちしていて、童貞っぽさと無垢さの説得力が増していた。
ハムナプトラのおっさんは世話焼きの金髪女に魅惑され、正気を保とうと自分の体に有刺鉄線を巻き付け死にかけるのだが、取り乱したときに、それを見られ、ドン引きされ、住まわせてくれてた納屋から追い出されてしまう。
世話焼きの金髪女、その男ヴィゴモーテンセン(なぜか聾唖)、そしてハムナプトラのおっさん、の三角関係の悲劇。
スタイリッシュ(笑)(当時はイケてた?)なジャンプカットなどがあったりして、前作よりも演出が軽薄になってて残念。

このレビューはネタバレを含みます

2010.02.09鑑賞

どうやら当時ヴィゴさん目当てで借りたようです。
ヴィゴさん好きにはお勧めといいたいところですが、ヴィゴさんが霞むほど共演者が濃い怪作なので、機会があったら手にとってみてください。
ジャンルとしてはサスペンス?いやファンタジーかな?なんともいいがたいジャンルです。

森の中でさ迷うダークリー・ヌーン(以下リー)。
通りかかった配達業者の青年に助けられ森の中の一軒家に運ばれました。
そこでは、わけあって町にいられなくなったカップル、キャリーとクレイ(アシュレイ・ジャッドとヴィゴ)が人目を避けて住んでいました。

人里はなれた森の中とはいえキャリーの奔放な佇まい。
いっつもぴらぴらのキャミ、ほぼ半裸。そして裸足。
きっとキャリーはパンツもはかない女なんだろうな、と思ったら履いてました。残念。
そしてわき毛は見せてもバストトップも意地でも見せません、残念。

って、そこはまぁいいとして
このころのアシュレイの美貌といったら…!
半開きの形良い口びるからのぞく美しい歯並びにくらくらします。

ストーリーは、リーが一軒家に住むようになってから1日め、2日めと進んでいきます。
(DVDのキャプチャーも日ごとに分割されています)

放浪癖のあるクレイが不在だった1日めからキャリーがリーに対して、ものすごく挑発モードにはいっているのが、なんだかありがちだったのです。

しかしキャリーはクレイにべた惚れで、行動がやや不可解。ただのフシギちゃん?
ややそのあたり腑に落ちないのですが、あとになってクレイの背景が分かるにつれ、それもなるほど、と思えてくるのです。

後半に姿を見せる森の中のトレーラーハウスに猟犬と住むおばあちゃんの存在がスパイスになってます。
彼女によってキャリーとクレイの真実が明らかになり、さらにリーのもとより深い信仰心、道徳心→狂気に火をつけます。

全てが狂気、誰がどの程度とはいえませんがたぶん、みな別方向に相当狂っていて、それぞれの相容れない信念と狂気をぶつけ合って壮絶なラスト(でもこうなる以外ないよなーって想定内)へとなだれ込む。

でも…
以下、ラストネタばれになっちゃいますがリーにとどめをさしたのがキャリーかクレイだったら救いがなかったかもしれない。
彼らのどちらでもなく、リーの理解者だった青年だったのが
わたし的には救いだったように思えます。

えーとあらすじを端的にいいますとそんな感じ。

でもこのあらすじだけでは伝わらない「吃驚」をここに書いておきたいと思います。

まずブレンダン・フレイザー。
厳格な戒律のもとで育てられた
偏執的で鬱屈した目の青年、ダークリー・ヌーン役が、ハムナプトラのブレンダン・フレイザーだと、最初はぴんと来なかった。

「ダヴィンチコード」の中でポール・ベタニー演じる色素の薄い暗殺者がまっぱで鉄条網で自分を戒めてましたね。
あれをブレンダンがやるわけですよ。聞くのと観るのじゃ大違い、あの修行なんて比べ物にならないぐらい痛いのなんのって。ブレンダン、よくぞここまでって二重の意味で「ひーっ」て叫びそうでした。

そしてもうひとつの吃驚が、
クレイ役のヴィゴさんの使い方。アシュレー同様、すごく美しい時期のヴィゴさんなのに。
なんだこれ!なんかもったいねぇ!クレイの描きかたが物足りなくて。口が聞けない野生児で大工って設定はよかったんだけどね。

とにかくブレンダンが体当たりすぎて夢に出そうでした。

そうそう、そういえば。
全身赤ペンキで塗りたくって
出撃準備をするリーの姿に
なぜか「丑三つの村」の古尾谷雅人のイメージがダブりました。

したらアシュレイの半開きの口が池波志乃のそれに見えてくるマジック。
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