漢気漁師映画。実話ベースなので、ただのディザスタームービーでは無い。港に帰った漁師たちが集うバーはありえないようなフェロモン酒場。ダイアン・レインとジョージ･クルーニーがいるってなに？タイトルからしてここはフラグ現場だなと思ったら、入口にライリーが立ってるよ。しかも別れた女房と息子を待っている。別居中の幼い息子がパパを慕っていて可愛らしい。フラグ大将は彼。他のメンバーも恋人と揉めたり、ナンパをしたり、なんてことの無い日常を描いていざ出港。ウィリアム･フィクナーがブシェミポジかと思いきや珍しくホンワカ。（氷かけしての全開笑顔が驚き！）獲物はカジキ。ヘミングウェイの愛した大物。言い訳せず、涙を絞らず。盛り上がりにかけると言われるかもしれないけれど、父親が死んだ息子に、恋人を失った女性に、息子を失った父に見せるのはこういう作品なのだろう。漁船の船長は最高の仕事。
