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赤ちゃん泥棒のtakerootsboyのレビュー・感想・評価

赤ちゃん泥棒(1987年製作の映画)
4.4
すばらしいセンス! 一瞬たりとも目のはなせない展開なうえ、90分くらいやから、めちゃめちゃ短く感じるし、何より映像のセンスがずば抜けてる。どんなに凡庸そうなワンカットも、独特のシュールさがあって、何でこんなに異様な感じなんだろと思ってると、目まぐるしく動き回る主観的なショットにぐるぐる意識を引っぱり込まれて、いつの間にか虜に…。この隅々まで計算し尽くされた感じは好みが分かれそうではあるけど、とても好きだった! あと登場人物のキャラ造形が最高! 寝グセだらけでアホ丸出し、前科満載やけど真っ直ぐで愛くるしくて憎めない主人公のハイがやたらキュートやし、そんな主人公に惚れてしまうこれまたバカな田舎娘のエドのウザ妻キャラも面白い。でもピカイチ最高なのが、ハイの友人の脱獄囚のふたりの、どこまでもボンクラな感じ! 人んち上がり込んでテレビ見ながら缶ビール飲みまくってるシーンはほんま腹抱えて笑った。ジョングッドマン、こういう役がホンマに似合う。ほんで全員で、だれが赤ちゃんをゲットできるかの赤ちゃん泥棒大会みたいになって、訳のわからん地獄のライダーみたいなヤツが出てきたり、もーほんまに何もかもがシュールで、何と奇妙な映画であることよ!と思ってたら、最後の最後はホロリとジーンと来て切なかったーーー。ホンマにすばらしいコメディの傑作。あ、あとオープニングのタイトルの出方がすげー好きだった! これはくりかえし見たい魅力で溢れてる!