コーエン・ブラザーズ、初期の代表作を今さら。これで10作目の鑑賞となりました。批評によってはキャリアハイに挙げられる最高傑作の一つでもある『赤ちゃん泥棒』。家庭志向の強い女警官と、スーパーマーケット専門の強盗とがなぜかカップルとなり、不妊治療の代わりに赤ちゃんをクスねて、というコメディないしはドラマ。抜けの良いポップ・ムービーではあるものの、抜け過ぎているというか、露骨に笑わせようとされると逆に笑えない感じはウェス・アンダーソンあたりに引き継がれていそうなテンポ感か。あのバイカーとのバトルを活かしてタランティーノあたりにリメイクさせたらもっと名作になりそう。
