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おおかみこどもの雨と雪のFilmarksのレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
3.5
母は強し、だけれどもさすがに花は色々強いられすぎでは…

なにもキャラクターにそこまでさせなくても…つらすぎでは…と終始思ってしまった
デフォルメ、フィクションにしても、もうちょい親子、姉弟の別れをきっちりさせてあげてほしかった…
雨くん、嵐の山に行くなら、親元離れるなら、一言でいいから声掛けて、一秒でいいからハグしてあげて…
普段から悔いのない生き方してて、3人がいいならいいけどさ…

雪も中学から寮行っちゃうし、花さみしくないかな
花がいつ爆発するか最後まで緊張しながら見ていたけど不発だった
そういう人もいるかもだけど、やっぱり花が親離れ・子離れを描くための都合のいい存在になってしまってるように感じてしまう
あまりに強く描かれすぎていて

ポリコレに馴染みすぎたのかもしれないけど、若干感動ポルノみを感じてしまった

逆にいうとそこまで花、雪、雨それぞれに感情移入した
なんかもうトップレベルにつらかったかも

雪の笑い声めっちゃよかった上手だった
積雪が圧縮される音がとてもよかった
(「雪の踏み音」にあたる日本語はないらしい)
・https://www.seppyo.org/hokkaido/essay/es_maeno


『おおかみこどもの雨と雪』は「理想化された母親像」を押し付けてはいない
・https://www.cyzo.com/2021/07/post_284347_entry_3.html/amp
「まとめると、『おおかみこどもの雨と雪』で描かれたのは、確かに極端な母親像ではあるが、むやみにその全てが肯定されているわけではない。多様な母親の1つの例を提示しているにすぎず、押し付ける意図はない。だけど、その「生き方」と「子どもを立派に育てたこと」は最終的には肯定してあげたい。
 細田守監督は、そんな優しさに溢れた作家であるのだろう。何より、映画は教科書通りの、道徳的に正しいことだけを描くわけではない。このような母親や父親を描く作品が、あってもいいと思うのだ。」
まあたしかに

細田守最新作『おおかみこどもの雨と雪』-「理想の母親像を追求した」
・https://news.mynavi.jp/article/20111214-a039/
「貞本さんと、ずっと「お母さんを理想的に、凛とした背筋の伸びた女性に描きたい」ということを話していました。」
「今回は"理想のお母さん像"を作ることにこだわりました。」
「 僕には子どもを育てるお母さんたちが聖母のように見えるんですよ。」
あれ、やっぱりやばめかも
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