バナバナ

おおかみこどもの雨と雪のバナバナのレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
3.3
ディテールが凝っているだけに、こんな田舎で子供が一人居なくなったら大騒ぎになるよ。
だって、最初、花を怪しんでいた村人たちも、小さな子供を連れた若い母親をほっとけなくて、向こうから世話を焼いてきたでしょ。
そんな、村をあげてかわいがっていた子供が急に居なくなったらと思うと…、
「田舎の怖さはこんなもんじゃねえ!」
と、違う方向に意識がいっちゃったせいか、『サマーウォーズ』と比べたら、こちらの方が断然好きなのですが、イマイチ乗れなかったです。

しかし、雪と雨が小さい頃、興奮したらすぐ狼に変わってしまうところはかわいかった。
犬、猫はだいたい1歳くらいで人間の二十歳位に相当するそうですが、山に帰っていった子の方は人生最大の決断をしたのだから、精神年齢高いですよね。
小さい頃はこっちの子の方が繊細で大人しくて、人間の血が濃いのかな、という感じでしたが、親の思い通りに子は育たない、というのを体現していましたね。

子供よりも大人が観てジーンとする話なんだけど、狼を扱っているのに全然荒々しくない、かわい過ぎる絵がダメだったのか、
嫌いじゃないけど、自分の中ではそんな高得点付ける程でもない、微妙な感じでした。
バナバナ

バナバナ