中庭

河の中庭のレビュー・感想・評価

(1951年製作の映画)
3.6
時おり挿し挟まれる現地民の日常を記録したフッテージの扱い方。フィクションとして扱うには他の文脈を持ちすぎている、それ自体の存在が奇跡のような美しい映像の断片が、違和感を拭い去ることなく堂々とシーンの繋ぎ目へ配置される。水面の輝く川の水をすくって慎み深く浴びようとする名も知らぬ少年の自然な笑顔が焼き付く。
大がかりな道具(収穫物を運ぶ荷車、なんらかの装置を運ぶ台車、船)がスクリーンを横切り、登場人物たちの行く手を阻んだり、急がせたりするダイナミックな場面が割とある。
中庭

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