ジョン

反撥のジョンのレビュー・感想・評価

反撥(1964年製作の映画)
4.3
過去の名だたるサイコスリラーに影響を与えてきた作品。

男性への恐怖心から、精神が破綻していく少女。ひび割れる壁や壁から出てくる手などの大胆な演出から、目の接写や鏡を使った演出に至るまで、主人公が精神的に追い詰められていく様子を残酷に描いている。それがモノクロ映像やドヌーヴの人形のような空虚な演技と相まって、観ているこちらの心理まで迫ってくる。

目に始まり目に終わる、あの切れ味は抜群。いやあ、この監督好き。
ジョン

ジョン