数多の名作の原点っていうと どっか違うけど
それらを残した監督の 初期衝動というか フェティシズムにも似た性癖の出発点かと思うと しっくりきちゃうんだな
まさしくポランスキー
男性を拒絶する 少女の処女性に魅力を見い出す なかなかこじらせた もはやホラーに近い作品
もしかしたら 女性視点では通過点のような部分はあるのかもしれないけど 監督の視線は そこに憧れてしまってるから かなり怖い
とはいえ そんなズレた願望に応え この世に存在してないかのような透明感でもって きちんとその世界観を体現してる 若きカトリーヌの存在感は素晴らしいし
彼女の虚ろな瞳のアップで始まり 少女時代の写真の睨みの効いた瞳のアップで終わる 起点と終点は なんとも文学的で美しい