Jeffrey

悪魔の植物人間のJeffreyのレビュー・感想・評価

悪魔の植物人間(1973年製作の映画)
2.8
「悪魔の植物人間」

冒頭、植物の進化の過程。大学の教授の講座、そこには植物を融合させた理想的新生物の創造に勤しむ狂人博士がいた。見物小屋、誘拐、被験者、禁断の実験、無残な怪物。今、身の毛もよだつ地獄の怪物に変わる…本作はパウエル監督の「黒水仙」でアカデミー賞撮影賞受賞したオスカー監督のジャック・カーディフによる1974年英国で制作されたマットサイエンティスト映画で、数年前にレンタルショップでDVDの貸し出しが始まり、観ようと借りて以来二度目の鑑賞したが凄い映画である。当時のタイトル(DVD)はザ・フリークメーカーであり、エドワード・マンとロバート・D・ワインバックの脚本がいかれている。主演はホラー映画常連の故ドナルド・プレザンスである。今回は吹替が収録されているので人生初の吹き替え版で鑑賞。

さて、物語は人間と植物を融合させた理想的新生物の創造に勤しむ狂人博士は、見世物小屋の男に協力させて、誘拐してきた学生たちを被験者に禁断の実験を行っていた。実験に失敗して生まれた無残な怪物は、見世物小屋の出し物になっていく…とざっくり話すとこんな感じで、何を血迷ったかカーディフが作ってしまった奇形人間炸裂SFホラーとして名高い1本である。特殊メイクは「ベン・ハー」「アラビアのロレンス」「スター・ウォーズ」のチャールズ・E・パーカーであり、見世物小屋のシーンではアメリカから呼び寄せられた本物のフリークスたちが出演して特に目玉が飛び出る黒人は世界的に有名な人物で、よく世界丸見えなので特集を組まれている。本作は冒頭5分は植物の映像が映し出され、そこからドナルド・プレザンス演じる教授が学校で講座を教えている場面に変わるのだが、非常に魅力的な教育映画と言ってもいいほどの説明がされる植物に対しての。なかなかビジュアルインパクトが凄い映画であった。
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