Jun

悪魔の植物人間のJunのネタバレレビュー・内容・結末

悪魔の植物人間(1973年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

生物の進化を追い求めるあまり暴走するマッドサイエンティストの姿を描いたイギリス産ホラー映画。植物と人間を掛け合わせる狂気に取り憑かれた科学者・ノルター教授を演じるは『007は二度死ぬ』でブロフェルドに扮したドナルド・プレザンス。うさぎを優しく撫でたかと思うと次の瞬間、食虫植物に生きたまま与える姿に「あぁペルシャ猫をあんなに大事そうに抱えていたのに…」などと考えてしまった。

サーカス一座のフリークショーが目を引くが、現代の倫理観で捉えると大問題。奇形者(実際にメイクなしの奇形者たちが出演している)を笑う客の姿に気分の悪さを覚えつつも色々と考えさせられる。多くの出番はないが植物人間の造形は見応えが有り、ドラマ部も丁寧に描かれている。自身の醜い顔を治してもらえるものと信じ、ノルター教授の悪魔の所業に手を貸すリンチの末路は哀れで物悲しい。
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