回想シーンでご飯3杯いける

スーパーサイズ・ミーの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

スーパーサイズ・ミー(2004年製作の映画)
3.7
「お客様を大切に。そうすれば商売は自然とうまくいく」

冒頭に流れるマクドナルド創業者レイ・ロックの言葉も、後に公開された実話映画「ファウンダー」を観た自分の目線で見ると、なかなかのエグ味がある。

苦手ジャンルであるドキュメンタリー克服作戦「その3」も、「2」と同じく自分が興味を持っている題材を、という事で、マクドナルドを題材にした本作をチョイス。予告編等では「マクドナルドを30日間食べ続けたらどうなるか?」という実験が前面に打ち出されていたので「電波少年」的なリアリティ物をイメージしていたのだが、冒頭から外食文化やマクドナルドの歴史等を緻密な調査により小気味良く紹介していく構成で、予想外にジャーナリスティックな作風だった。

監督兼主演のモーガン・スパーロックが標的にしているのはマクドナルドだけではなく、アメリカで外食産業が発展する要因となった社会背景や、そのしわ寄せが子供の肥満という形で表出している現状だ。実際に販売されているメニューだけではなく、広告展開や学校給食の変遷等も調査し、実に説得力に満ちたメッセージを発信している。

ところで「ドキュメンタリー克服作戦」は3本目にして「ドキュメンタリーを観るなら興味のある題材を」という当たり前の答えに辿りついたので、一旦終了とする。でも本当は、興味のない題材を観てこそのドキュメンタリー映画だと思っているので、例えば宗教や科学等、普段は触れる機会が少ない題材にも挑戦していきたい。