ユミコ

善魔のユミコのネタバレレビュー・内容・結末

善魔(1951年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

上司である中沼部長(森雅之さま)から命じられ失踪したある政治家の妻である伊都子(淡島千景さま)に関する事件を追うことになった新聞記者の三國連太郎(三國連太郎さま)は、やがて伊都子の妹、三香子(桂木洋子さま)と出会うことになり、そして恋におちる。しかし、三香子の余命はあとわずかだった……。

三國連太郎さまのデビュー作は木下恵介監督のこの作品になります。
「三國連太郎」という芸名は、ご自身が演じられたある映画作品の役名からそのまま付けたというエピソードは以前から存じてましたが、それがこの作品だったのだと知ることができました。
(ジャケ写真の三國さま、遠目でドレッドヘアに見えた… (^^; )

中沼部長と伊都子が ほぼ最後に交わされた会話なのですが、
中沼 「三國連太郎は立派です」
伊都子「そう、恐ろしいように立派だわ……何て言ったらいいのかしら…」
中沼 「魔性の声」
伊都子 「そう 魔性。魔性の声を聞いたわ………」
‥と続きますが、この作品の時点では役者人生が始まったばかりの三國さまの、未来のご活躍を予感して語られていたかのような会話でした。
これはもう中沼と伊都子の会話ではなく、森さまと淡島さまご本人方が、三國さまに対してそう感じられていたかのように思えてしまう内容に震えました。
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