らんらん

善魔のらんらんのレビュー・感想・評価

善魔(1951年製作の映画)
2.5
官僚(千田是也)の妻(淡島千景)が突然家出!それを新聞社が嗅ぎつけ部長(森雅之)の命を受け若手記者三國連太郎が調査に赴きます
家族(笠智衆、桂木洋子)の協力もあって無事奥さんを発見、煙たがられながらも取材をするのだが、たいしたゴシップも引き出せず無駄足になったかと思いきや、、、ここから何かとドロドロ展開が!

三國連太郎の銀幕デビュー作らしい、しかも役名が一緒!昔の映画見てるとたまに見つけるけど、思い出されるのは藤村志保とか安井昌二ぐらい、となるとこのくくりだと三國連太郎が一番有名じゃない?

でも別に三國連太郎のデビューだからってので見たわけでもなく、木下恵介作品だからってのでもなく目的は淡島千景だったり

正直な感想は全然面白くなかったw
誰一人共感出来ないの、なんか皆やーなヤツに見えてくる
みんなポエマーかよ!ってくらいコネコネ言葉遊び、それに酔ってるみたいで気持ち悪い、そんなメロドラマでした
三國は純粋?いやいや、、、「キミは正気なのか?」って台詞がまさにピッタリ、偽善者みたいだし、思い込み激しいし好きになれない
全然三國らしくないの、スリムなのもそうだけどいちいち髪をかきあげる仕草もやだわー

それに比べればモリマはまだ共感できる方か、自分勝手だしキモいことには変わりないけど
淡島千景はデビューまだ数本の頃なんだけど、デビュー作の「てんやわんや」からして大人の女性だっだけあってここでも流石の貫禄
ただキャラが好きじゃない、いやーな女って感じ、何かと「友情」って言葉使うんだけど卑怯だよね
なんか「お友達に戻りましょう」みたいなと似てる、友達だったことなんかねーよってねw

笠智衆は相変わらず笠智衆、このコテコテな気持ち悪い芝居掛かった台詞のキャラクターばかりの中でいつもの台詞回しにちょっと安心する
けど良さは出てないと思う、無理クリ感が凄い
桂木洋子はかわいい、それは認めるけど、、、うん、それだけ

あとはちょい役で宮口精二や北竜二、楠田薫、小林トシ子が出てます
小林トシ子ってなんか見たことある顔立ち、ケバさだなーって思ったんだけど「カルメン」の子なんですねー

まとめ!
今まで見てきた木下作品で一番つまらなかったと思う、ストーリーがダメ、気持ち悪い
どうにか良いところ、見所を挙げるなら、、、
モリマらしいキャラ、デビュー三國のらしくなさw、淡島千景の美しさ、桂木洋子のかわいらしさ、いつもの笠智衆

うん、ストーリーも面白くないし出演者の誰かをあえて見たいならって感じ
でも皆さんもっと魅力が出てる映画はいっぱいあるから、、、オススメしませんw
らんらん

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