バンバンビガロ

間諜最後の日のバンバンビガロのレビュー・感想・評価

間諜最後の日(1936年製作の映画)
3.2
主人公はイギリスのシークレットエージェントとして正体不明のドイツのスパイを捕えるためスイスへと向かう。到着したホテルの部屋には妻役を務めるという協力者の女とあからさまに怪しい謎の男がいるのだが・・・なんとドイツのスパイはその男だったのである。
という感じで所謂スパイものであるが脚本はかなり大味であまり細かいことを気にするような作品ではない。態度はデカい割に何の役にも立たない主人公、やたら心変わりし情緒不安定な女スパイ、キャラの味付けが他の人物の倍くらいの濃さの「将軍」と個性的な登場人物たちによるにぎやかな作風は見ていて退屈はしなかった。
「将軍」役のピーター・ローレは今作でかなりあくの強いコミカルなキャラクターを演じているが時折見せるシリアスな表情がすごくいい味を出している。同じヒッチコックの『暗殺者の家』でも印象に残る役をやっていて”映える顔”をしたいい役者だと感じた。
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