もとしょん

フリーダム・ライターズのもとしょんのレビュー・感想・評価

フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)
4.4
作中の授業シーンの素晴らしさもさることながら、子供たちの表情の演技が繊細で、互いが互いを理解して、徐々にほぐれてく様子が丁寧に伝わってきた。
一人だけ白人のベンが混ざっていることで、人種的な軋轢に対して白人がどういう立ち位置や理解でいるのかも分かるのが面白い。

生徒たちの悩みを知っていく先生も、生徒同士の対立も、過去の迫害や暴力からなる惨劇に対しても、生徒を理解しようとしないガイドに則っただけの教育方針も、すべて「理解」という言葉に一貫してくる。
この理解があるだけで、ミープヒースさんの言っていた「すべきことをしただけ」という行いに繋がってくるのかもしれない。