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フリーダム・ライターズのmotioのレビュー・感想・評価

フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)
3.8
荒れた高校に赴任した新米女性教師が、生徒達に変わることを体感させようと奮闘する話。
評価が高かったので期待しての観賞。
けっこう面白く観られた。
彼女が受け持つクラスの生徒は、自分が危険な目にあったり、近しい人間の死を経験したことのある子がほとんど。
さすがにアメリカ社会の窪みの深さを感じたし、銃社会の暴力的な見も蓋もなさに考えさせられた。
学校の科長や優秀クラスを受け持つ教師は、一定レベルに達していない生徒達を完全に見限っている。エリンが成果を出してしまうと自分の能力の無さが露呈してしまうように感じるのか、彼女のしようとすることを頑なに拒否して疎む。
夫のスコットも協力的ではなくて、エリンが生徒達に向ける熱意に寂しさを募らせる。その姿はいじけているようにしか見えなくておかしかった。
演出の仕方がけっこう扇情的で、観やすいのは観やすかったです。
綺麗事というか体裁の良さが多少気になり、やっぱり学校で教えられるルールと、社会(特にこの子達が生きていかなくてはいけない社会)でのルールは違っていると思う。彼らの一度しかない幸せな高校生活を、映画を通して嬉しく感じさせてもらった一方で、これから折り合いをつけるの大変じゃないだろうかと余計な心配をしてしまった。