Ryohei

007/カジノ・ロワイヤルのRyoheiのレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(1967年製作の映画)
3.3
《ウディ・アレンの陰謀》

007と聞いておそらく皆様が思い描く有名なイオンプロシリーズからは逸脱した別のプロダクションの作品。

その分やりたい放題でぶっ飛んでる上に訳がわからない始末。笑
大抵映画って物語の終幕に向かうほど話がまとまるはずなのに、この作品は終幕に向かうほど意味が分からなくなっていく😭

それもそのはず、元々本作でジェームズボンドとして主演はピーターセラーズを予定していたが、途中で撮影をボイコットされ、何とか他の方法と演者で映画を完成させようとした結果が、何人ものジェームズボンドを登場させようとしたいきさつから生まれたのが本作。

パロディ映画としての位置づけではあるが、
キャストが無駄に豪華。笑
セラーズの他にも、デビット・ニーヴン、オーソン・ウェルズ等々。

中でも最も印象的なキャラがウディ・アレン。
世界征服を企みバイオテロを仕掛けようとするもそのバイオテロの理由が、「世の中の女性をもっと美女するため」という誰も損しない理由で笑っちゃった。

60年代のお笑いということで全体的にドリフターズ的なお笑いなんだけど、7周くらい回って現代で受けるのかもしれない笑

政治的アイロニーといった皮肉やブラックジョークは戦後20年と間もない時代にしか出来ない笑もあるからこういった作品は価値ありますよね。

「レオン」のナタポを彷彿とさせるようなセラーズのコスプレ大会笑った

クレジットに名前ないけど、『アラビアのロレンス』見た直後なのに、まさかのピーターオトゥールカメオ出演してたって?!笑
Ryohei

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