コーカサス

スパイダーのコーカサスのレビュー・感想・評価

スパイダー(2001年製作の映画)
3.5
ワシントンD.C.の一流私立学校から上院議員の一人娘ミーガン (ブーレム)が誘拐された。
犯人のソンジ (ウィンコット)は2年間もの間教師になりすまし、誘拐計画を遂行すると捜査の担当にワシントン市警の犯罪心理捜査官クロス (フリーマン)を指名する。

好評だった『コレクター』に続き、再びフリーマンが “ワシントン市警最高の頭脳” と呼ばれるアレックス・クロスを演じたシリーズ第2作。

マザーグースの童話になぞらえ、完全犯罪という“蜘蛛の糸”を手繰るスピーディーな展開は観る者を飽きさせないが、辿り着く糸の先においては、多少目の肥えた推理小説ファンなら…そう、お分かりだろう。

ともあれ、フリーマンの確かな演技とジェリー・ゴールドスミスの音楽を耳に、二転三転する“秘密”を見届けてほしい。

最後にクロスの印象的な言葉を―。
「もし自信をなくしたら、それは自身への裏切りであり、悲しいことだよ」

またひとつ映画に救われた気がする。

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