コミヤ

JAWS/ジョーズのコミヤのレビュー・感想・評価

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)
3.8
言わずと知れた元祖サメ映画。

美しいビーチ目当ての観光客で賑わうアミティに巨大なサメが出没!しかし目先の利益を優先し遊泳禁止にしない市長のせいで被害は更に増えてしまう。痺れを切らした町の警察署長ブロディ、サメオタクの学者フーパー、頑固な漁師クイントのはぐれ者3人が遂にこのサメと直接対決する!

描かれるのはサメという絶対的な恐怖だけで無く利己的な人間達の愚かさ、そして他に受け入れられなくとも自分の正義を貫く漢達のカッコ良さ!

この3人の男達の友情をもっと熱く描いてくれたらラストの感動が増したと思う。フーパーは見た目や鮫好きという周りが理解できない個性を持っているのでスピルバーグ自身の投影のようなキャラクターだった。

子供が食べられるシーンまでかなり生々しく描くなどバイオレンス描写は容赦無い。

後半の海での死闘はCGじゃないからこそ出せるリアルな質感がある。海での撮影なんて信じられないくらい難しいと思うけど、見せ場も単調では無く工夫を感じられた。サメもロボットに見えないくらい恐ろしい。
現代の大作娯楽映画に見慣れた身としては正直ラストの決闘を最後まで夢中になれなかった。前半部の方が面白かったかも。
コミヤ

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