ハッピー野郎

JAWS/ジョーズのハッピー野郎のレビュー・感想・評価

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)
3.8
最近サメ映画を見始めてから『JAWS』(1975)、『ディープ・ブルー』(1999)、『海底47m』(2017)と立て続けに観たけど、JAWSが一番面白かった。サメ映画の礎を築いたと言われるだけあるなあ。

サメの全貌は終盤まで出ない。映画製作上、サメの模型が撮影に間に合わなかったらしく、それならサメの姿を見せずにやっちゃおう!ということで、襲われる恐怖の演技やヒレしかでない。でもめちゃくちゃ怖かった。雑なCG使うよりずっと良い。ちなみに本物のサメを使ってるシーンもあるのだそう(もちろん人を襲うところではなく)。

見所はやっぱり物語性。サメより人間に注目してしまう。子どもが食べられてサメと警察を憎む母親、賞金のため我先にとサメ狩りにでるおじさん達、目先の利益しか考えない市長etc…。「ほら、言わんこっちゃない」って何度も思った。特に、サメパニックの中子どもの浮き輪を奪って逃げるおじさん!たった1秒程のシーンで人の醜さを描き出してる。私的には映画のハイライトシーンだった。
でも前半の愚かな人間達のシーンとうってかわって後半バトルシーンはかっこよかった。スピルバーグ監督らしい演出と音楽。2時間観ても飽きない、サメ映画としても映画としても観ごたえのある作品だった。
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