ぶみ

JAWS/ジョーズのぶみのレビュー・感想・評価

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)
4.0
スティーヴン・スピルバーグ監督、ロイ・シャイダー主演により、ピーター・ベンチリーが上梓した同名小説を映像化した海洋パニック。
ビーチに突如現れた人食い鮫に対峙する人々の姿を描く。
スピルバーグ監督の言わずと知れた出世作であるとともに、鮫=ジョーズを定着させた一作であり、ジョン・ウィリアムズによるテーマ曲は知らない人がいないのではと思うくらい有名。
序盤、鮫本体をあえて見せず、鮫目線のアングルにより恐怖を煽る演出は、今見ても緊迫感十分。
鮫による犠牲者を出したくないシャイダー演じる警察署長と、ビーチの集客が落ちることを懸念する市長の対立等、社会派的なエピソードも盛り込みつつ、鮫との直接対決に雪崩れ込む展開も秀逸。
今ならばCGやVFXを多用するような場面が多々あるが、当時の実写ならではの映像もリアリティに溢れ、十分鑑賞に耐えられるもの。
鮫という一動物を恐怖の対象に仕立て上げ、新しい文化を築き上げた金字塔と呼ばれるに相応しい快作。

お客さんが、昼飯食いに戻って来たよ!
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