Tom2022

世界の中心で、愛をさけぶのTom2022のレビュー・感想・評価

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)
3.5
とても人気のある映画のようですし、一度は見ないとなと思っていたのですが、なかなか見る機会がなかった映画です。今回、やっと見ることが出来ました。

四国の高校2年生の朔太郎と亜紀の初恋を、現代とその当時を交えて展開します。現代の朔太郎には婚約者である律子がいます。四国の実家に戻った朔太郎は、白血病で亡くなってしまった亜紀とのやりとりを思い出しカセットテープを聞きながら、亜紀との高校時代の思い出を振り返ります。そして律子とは・・・。

1986年がとっても懐かしいですね。流れてくる音楽や風景が懐かしいです。特に、ウォークマンやカセットテープ時代の恋愛がとてもかわいらくて、そういう時代だよなあと思い出します。今の時代だと、こういった時間と手間暇をかけて育んでいく恋愛の形は、あまりないかもしれないなって考えてしまいました。

さて、この映画を見て思ったのですが、自分が死ぬとわかったら、自分の人生や考えを録音して音声に残すのはとてもいい方法なのかもしれません。残された人に何かを伝えたりする事も出来ますし、いい思い出にもなるんだろうなと思いました。

それに、長澤まさみさんの演技が素晴らしかった。高校生のあどけなさといい、カセットテープに吹き込んだ声といい、気持ちが伝わってくるようでした。

見る前は「世界の中心で、愛をさけぶ」って、すごい大きなタイトルだなって思っていましたが、やっと意味がわかりました。

最後には、朔太郎と亜紀と律子のそれぞれの気持ちに共感してしまい涙が止まりませんでした。遠い過去を思い出すような気持ちで、ゆっくりと見られる純愛映画でした。
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