ヨッシャー

世界の中心で、愛をさけぶのヨッシャーのレビュー・感想・評価

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)
3.9
僕の人生でも最も思い出深い映画の一つだけど、この映画をきちんと観るのは今回が初めて。
意味がわからないかもしれないけど“きちんと”というのに訳があって、公開当時高校生3年生だった僕は、実はこの映画を観に映画館まで行ったんです。
当時好きだった隣の高校の女子と二人で、福岡の映画館まで。
でも、田舎もんが福岡に親不在で行くという特別感、しかもその同行者が好きな子という嬉しさと興奮で前の晩一睡も出来なかった僕は、事もあろうに劇場が暗くなってからほぼずっと眠っていて、もちろん映画の中身なんか覚えているはずもない。
当然それに気付いていたその子とは、今となって思えばそれだけが原因じゃないんだろうけど、終始気まずい雰囲気。
その日は適当にクレープ食べて、帰りの高速バスでも特別会話が盛り上がるわけでもなく、なんとなーくお別れして、その後も連絡を取り合うでもなく、なんとなーくフェードアウトしていっちゃいました。
今でも思い出して枕に「あ゛ー!」ってやりたくなる思い出です。

なぜ今回、この作品を今頃になって見直したのかというと、実はその時の女の子と運命的な再会をして、今度結婚することになった
はずは当然なく、ただの気まぐれです。
再会すらしていません。

まあ今思うのは、だいぶ色々と拗らせていた当時の僕は多分きちんと観ていても「流行ってるってだけで、つまんなかったね。そもそも病気を売りにしてお涙ちょうだいetc」とか言い出してぶち壊していたと思うので、眠ってよかったと思います。
改めてきちんと観てみると、そりゃ確かに病気を売りにしたお涙ちょうだい映画なんだけど、素敵な映画だと思えたので、やっぱり今観て良かったです。
ヨッシャー

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