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世界の中心で、愛をさけぶのdeenityのレビュー・感想・評価

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)
2.5
「せかちゅう」でお馴染みの典型的な恋愛映画。これほど有名で話題になった作品でも今まさに高校生を迎える子たちは本作を知らないのだろうな。少しずつジェネレーションギャップを感じる年になったことに少しショックを受ける。

実は今まで見たことなかった作品。内容もほとんど知らず、唯一知ってるのは主題歌が平井堅の「瞳を閉じて」ってことくらい。(めちゃくちゃこの曲が良いってことに最近知った笑)
でもそんな自分が見ても予想できるくらいテンプレのストーリー展開だった。大人になった朔太郎と高校生の頃の朔太郎の二層構造で構成される。

この高校時代のエピソードが何ともむず痒い。長澤まさみ演じるアキは透明感溢れる女の子で確かにクラスにいたらマドンナだろうな。今も十分魅力的な女性だけど、当時はこんなに可愛かったんだということに驚き。
誰もが惹かれる女の子なのかもしれないが、正直自分は好きにはなれなかったな。どこからって最初から。あの原付2ケツのシーンはあれロマンチックなんだろうか。こういう意識させるような物言いをする女の子、めっちゃ苦手なんだよね(笑)なんか疑ってかかっちゃうというか、どうして急に?って思えちゃうから。だから素直にアキという女の子にハマれなかった。
その上ラジオでのやり取り。やたら細かい描写を語ってくる辺り、クサい小説を読んでるみたいでメンヘラ臭この上ない(笑)どうにも好きになれなかった。

朔太郎は朔太郎で高校時代はまだ良し。写真撮影のシーンはすごく共感できるし、アキに対する婚姻届だとかオーストラリアに連れて行こうとする辺りは無茶が過ぎると思うけど、でも高校生の頃の恋愛って本当に真っ直ぐで、一生でもこの時ほど純粋に何でもできるって思えるくらい好きになれる時期ってないと思えるから、だからしょうがないかなって思う。
ただ大人時代になって尚引きずり続ける大沢たかおバージョンの朔太郎は単にやばい奴でしかないでしょ。高校時代の大恋愛があったとしても、それはそれで割り切ってやってかないとなって思う。

なんかこう真っ直ぐな恋愛映画過ぎて受け入れられなかったかな。最後もイマイチ彼らの変化って物が見えなかったし。好きだなって思えたのは高校時代の素晴らしい街並みと山崎努くらいかな。
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