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化石のseapony3000のレビュー・感想・評価

化石(1975年製作の映画)
4.0
社長・佐分利がお気に入りの若手・井川比佐志をお供にパリユーロ周遊へ。パリで知る自分の病気。蟹を腹に🦀抱えた佐分利はひとめ惚れした富豪マダムと喪服の死神との対話に導かれて魂の旅。前半の井川との病院行く行かない問答パートが長すぎてこちらも軽くトリップ。こういうグダグダなパートはたまらなく好き。どーなるのやらと思ったが後半からはさらに痴呆がかった継母・杉村春子先生のキャラが登場してまたクラクラ。結婚したの?出産したの?亡くなったの?の3セットとお金。辛かったことはすっかり忘れて楽しかった思い出にすり替わる杉村先生のセリフに、人生も後半の自分も泣けてしょうがない。いや、まだまだわかってませんが。同じ境遇の宮口精二との再会、親友宇野重吉の繰り出してくる珊瑚の化石の壁のエピソードに佐分利もスピる。あと佐分利の心情行動すべてを説明していく昭和ドラマの醍醐味しかない加藤剛のナレーション、無粋を通り越してもう尊さ満載。

↗︎このDVDパッケージ怖い
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