なんだったっけ

風が吹くときのなんだったっけのレビュー・感想・評価

風が吹くとき(1986年製作の映画)
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今夏、涼しい場所を求めて図書館に通う毎日だった。小説 連載 漫画 詩集 絵本。貪り食うように読み漁っている際に、見つけた一冊。館内奥、壁際の本棚だったと思う。窓がなく、薄暗いため幼少期の頃からこの本棚が怖かった。

手に取り、立ち読む。絵本のようで漫画のよう。柔らかなイラストと数の多いコマ。閉館の音楽に背を押されるように、頁を捲る手が早まっていく。戦争が始まってもなお日常を送ろうとする彼らの姿。この夏の私には、どう映っていたのだろうか。

その後すぐ、よく行く映画館で再上映されたことを知ったが内容を知っているゆえ足が進まず。ようやく鑑賞。これは、戦争ものではなく私たちの日常あることを受け止めなければならない。