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風が吹くときのyutaのレビュー・感想・評価

風が吹くとき(1986年製作の映画)
3.5
この映画はデヴィッドボウイの曲から始まります。
原爆を主軸にした話ですが、キャラクターはシンプルで可愛らしい風貌の仲睦まじい夫婦のみ。

原爆が落ちるまでの夫婦は、戦争に備えるため防空壕?を作るのですが、その行程がなんだかのどかで、微笑ましくもあったのですが(妻が戦争を怖かった記憶としてでは無く、懐かしの記憶として覚えていたのは驚き)中盤から原爆が落とされて事態は一変。
この原爆が落とされるシーンの作画が、まぁ怖い。敢えて荒々しく”描いた”感じが、良かったです。
後半は、
夫婦が私達日本人に重なる部分が多々あって(今この時期も相まって)考えさせられました。
(政府によって情報操作される夫婦や、ガバガバな準備など)
妻を無理な言い訳で励ます夫が切なかったです。

日本人だからこそ100年にも満たない前にこのようなことがあったと考えると、衝撃的でした。ただ、国ごとに考え方が変わるかもしれません。
ラスト音楽も哀しかったです。
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