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インサイド・マンのyutaのレビュー・感想・評価

インサイド・マン(2006年製作の映画)
3.3
スパイクリー監督作品初鑑賞が、らしくないエンタメ作品だったインサイドマン。
所々、差別要素があるものの、マルコムXやドゥザライトシングといった黒人や差別を題材にはしておらず、驚きました。
キャストは豪華で、アメリカンギャングスターでは兄弟役だったデンゼルワシントンと、キウェテルイジョフォー。今回は相棒役。
悪い資産家役にクリストファープラマー。その資産家と密約をするジョディフォスター。チョイ役でも存在感抜群なウィレムデフォー。そして、銀行強盗をする一味のリーダーにクライヴオーウェン。
このハリウッドクオリティな配役だけでも、期待値は上がりました。ただ、今回はそれが仇となった気がしました。
銀行強盗側の用意周到で、完璧な計画に惑わされ、踊らされる警察とラストの伏線回収と、驚きの展開は良かったのですが、想像としてはもっとドンパチやるベタなアメリカハリウッド映画だと思っていたので、拍子抜けしました。若干、コメディタッチのシーンがあり、それも謎でした。

ただ、尋問シーンのカメラの色合いなのか、その部屋のせいなのかわかりませんが、白っぽくなっていたところや、ドリーズームを使っていたところなど細かな点は良かったです。
それが、一番最初のクライヴオーウェンのカットをごまかし、騙すためのものであるのも驚嘆させられました。その一連の尋問シーンを見ていると、銀行強盗団の惑わし作戦がわかったりして、面白かったりするので、もう一度見返してみるのも面白そうです。
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