DelayMan

パルプ・フィクションのDelayManのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
4.5
レストラン強盗を計画するカップル
2人組のギャング
八百長を持ちかけられたボクサー
3つのストーリーを中心にして時間軸をシャッフルしストーリーを交錯させるというクライム映画

ストーリーをしっかり時間軸に沿った順に観ても面白い作品だと思うけど、めちゃくちゃに入れ替えられていることによってまた違った見方が出来る
何気ない会話すら後々繋がり細かく計算されている
そもそも複数のストーリーを時間軸をシャッフルして一本の作品にしてしまおうという発想が凄いけど、この作品には良い方向に作用していると思う
同じ様に時間軸をシャッフルしているメメントも衝撃だったが、この作品がもっと先にやっていた手法だったとは

劇中曲のセンスも抜群
タイトルが出てオープニングになだれ込む感じからkool&the gang、Al Green、chuck berryなどジャンル関係なく場面にドンピシャの選曲が活きている

クライム映画だけどストーリーはわかりやすく観やすい内容
それでいて血塗れになるのもこの映画の良いところだと思う
それぞれの登場人物のやり取りからファッションやセットにも随所にセンスを感じた

パルプ=トイレットペーパー
ヴィンセントがトイレに入っている時に重要な事件が起きるという考察があったり、レザボアドッグスやキルビルとの繋がりが作品内にあったりという仕掛けも面白い
DelayMan

DelayMan