ダンクシー

パルプ・フィクションのダンクシーのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
4.6
「犬は利口だから許せるがね。」
「つまり豚が利口なら汚らわしくねえって理屈か?」
「よっぽど頭の切れる豚ならね。」

抜群にセンスがある映画。それぞれの異なるストーリーに関連性を持たせていく構成のうまさ。それに予測無能な展開。時系列が行ったり来たり。タランティーノ凄すぎる。

レストランでの強盗カップル・パンプキンとハニーバニー、スーツケースを取り返したヴィンセントとジュールスの2人組、逃走中のボクサーのブッチと彼を追いかけるギャングのボス・マーセルス、の3つの視点を軸に物語が交差し、やがてこれらの話はラストに向かって収束していく。

ストーリーは題名通り、"安っぽい作り話"。正直内容自体は薄いというか、起承転結が成されていない感じ。ただ、劇中の会話が全部面白すぎるんですよ。物語に全く関係ない中身が空のやりとりばかり。でも、これが最大の魅力だと思う。タランティーノらしさ全開だし、本人も演者で出ている。会話のテンポはとても良く、ジョークが一々面白い。喩えだったり、しょーもなかったりするんだけど、めちゃくちゃ笑った。とにかくジョークが豊富すぎる。日本語では不可能な"洋画ならでは"のオモシロ会話!尻の穴に隠され続けた時計とか嫌すぎる笑 マジで爆笑した。

ツイスト大会での踊りは、ジョン・トラボルタだからサタデーナイトフィーバーを思い出しちゃいましたね。ジョン・トラボルタは主人公なのに、中盤くらいにトイレから出てきてあっけなく死ぬところとか面白かったな〜。あ、死ぬんやwって感じ。

僕はかなり、というかめっちゃくちゃ楽しめました!!娯楽映画というべきでしょうか。こんな会話をゼロから作りたいな〜。センス抜群すぎるって
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