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パルプ・フィクションのおとなのみほんのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
5.0
私の愛するタランティーノの最高の一本!パルプフィクション!愛し過ぎてレビューが書けませんでした!
この映画の一番の魅力は何が起こるか分からなすぎると言うところではないでしょうか!じゃあ一度観りゃいいや?ノンノンノン!観れば観る程そのバイオレンスジョークやクズ過ぎる男共とバカ過ぎる女共がデスプルーフでかっ飛ばす高揚感と意味のない無駄話がなんだか癖になる!ドラッグフィルム!!

本タイトルを直訳すると紙芝居。正に紙芝居のようにぷつりと切り替わるシーン。
前作「レザボアドッグス」の強盗の癖に強盗シーンが無いというタランティーノ監督ならではのセオリーを全く描かないという斬新な事を今回もやってるんです。妙な感覚に陥るのはこれ多分奇数秒で切っとるんですなあ。
え!ここで?続きは?となりながらも、どんどん進んで行くストーリー。
いや、ストーリーなんてあるのか?実質いつまで経ってもなにも始まらない映画なのですよこれ。

けれどその一つ一つに「ロマンティック」「バイオレンス」「エロティシズム」「バッドラック」「トゥルーラブ」「ドラマティック」様々なテーマを主軸に展開するワンシーンワンシーンが繋げてみると一本のフィルムになってるという!
シチュエーションコメディのような構成ではありますがシネフィルであるタランティーノにしか出来得ない「アメリカンニューシネマ」的な要素と「気狂いピエロ」みたいな「ヌーヴェルバーグ」的な要素もあり!ちゃんと、いえ、「物凄い映画」になっており、カオスでもめちゃくちゃでも無く、とにかくなんかもうくっそ格好良いんですよ!

そんな馬鹿を一緒にやってくれるメンツがまた良い!
美しいクズティムロスからの、格好のつかない殺し屋2人・アフロサミュエル&トラヴォルタ登場!最高にセクシーなドラッグハイユマサーマン、クソ短気なブルースウィリス!ナイスキャスティング過ぎやしませんかね!ね!!
そして、ブラックパワーと宗教に関してもタランティーノ節が炸裂しております。

映画を愛してやまないタランティーノがビデオ屋のアルバイトから「レザボアドッグス」を階段に唯一無二の監督になりあがった最高の一本!
彼の映画は時にめちゃくちゃで時にとてもくだらないけれど、その迷いない自由な生き方と作品は困難も迷いもハプニングもロマンスだと思えばかっこいい。人間死ぬ時は死ぬんだから手元に発散したいイマジネーションややりたいものがあるなら、とにかくぶっ放しちまいな!と勇気をくれるんですよね。
人生のベスト10に入る映画「パルプフィクション」!まだ観てない方は是非観てください!アイラビュタランティーノ!

追記:ちなみに私のペット(パイドカラーデグー)の名前はハニー・バニーでバニーちゃんと呼んでます。