タランティーノの最高傑作としてよくよく挙げられるこの作品。
内容としては、超低俗なマフィア映画と言えますでしょうが「パルプ・フィクション=くだらない話」ということで、その低俗さこそがタラさまの狙いだったりもします。
構成はいわゆる群青劇で、時間軸をシャッフルしながらひたすら…いやダラダラ?シュールかつ下品な漫談が繰り広げられます。
ベタな予定調和やメッセージ性を徹底的に省いていることが、逆にスタイリッシュな雰囲気を醸し出しているし、本当の人生ってこんなもんじゃない?人はもっと無駄な話をするし、善悪も曖昧だったり、結末らしい結末もないでしょ?みたいな皮肉も感じられる。
とにかくクールでおしゃれ!と言われれば、たしかに。よく良く分かる。
分かるけど、ちょっとマッチしなかったかな。
センスが良い作品として崇め奉られているだけに残念でならない。
劇中スラングだらけだけど、向こうのユーモア(ブラックね)を理解するには勉強になりそうな作品。