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パルプ・フィクションのcomaのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
5.0
どうやっても、何度見ても大好き。
何故なのか、冷静には考えられない位。そのくらい、私にとって中毒性が高い映画。

時系列をシャッフルすることにより、ひとつひとつのエピソードを際立って見せているのだと思う。
どのエピソードも目立たせてぇ、というタランティーノの欲を感じる。理解できるまで何度も見ようぜ、というリピートへの誘いも。

中でもイイのは、ミアとヴィンセントのデートの話。絶対に一線を越えてはならないふたり。気まずい会話から、ツイスト・コンテストを経ていよいよ、と思いきやある意味濃密な関係(笑)に陥るふたり。
すっごく可愛いじゃないですか。ラストのジョークのくだりとか。思わずキュンとしちゃう。ドラッグとゲロ塗れなのにね。

あとは、ブッチの時計のエピソード!なんであんな風に笑わせてくるの。笑ってイイの?笑うけど。
ブッチの日本刀のシーン。過酷な状況下に置かれた男同士には、責任が生じる。という言葉が、ブッチの脳裏を掠める。そして、何故か銃ではなく飾られている日本刀を手にする…そのあたりの伏線の張りかたが好きです。
あと相変わらず日本贔屓なタランティーノ。振れないところが好き。

あとは、音楽!サントラをヘビロテで聴きます。
ミザルーからのJungle boogie、ツイストのYou never can tell
ブッチの逆襲のComanche
はキラーチューン。

感動とか、教訓はないのにどうしても私を引っ張る力を持ってる映画。

出会えて幸せ、こういう映画に出会いたくて、映画を見るのはやめられないんです。あぁ、だからパルプ・フィクションが好きなんだな、私は。
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