安堵霊タラコフスキー

パルプ・フィクションの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
4.1
レザボアドッグスで映画界に颯爽と登場したタランティーノ、そんな彼の名前を一気に世界レベルにしてのけた作品。

映像や編集に関してさほど特徴は無いにもかかわらず、デビュー作のレザボアドッグス以上に濃いキャラと変化球の構成により個性的な雰囲気が仕上げられていた。

だから一度見たら忘れ難い印象を受けずにいられない作品だし、終盤に意味がわかる冒頭のレストラン強盗とか謎のダンスシーンとか記憶に残るシーンも多いのだけど、それにしたって荒木飛呂彦はスティールボールランでクリストファー・ウォーケン出て来るシーンまんまパクりすぎだったと思う。(この作品におけるサイコっぽいシーンとかタランティーノも似たようなことやってるからお互い様なのかもしれないが)

ということで評価されるのもよくわかる作品ではあるけれど、アカデミー賞の脚本賞はともかくカンヌではパルムドールより特別グランプリとかの方が特殊性的に相応しかったと思う。