のら

K-20 (TWENTY) 怪人二十面相・伝ののらのレビュー・感想・評価

2.0
とにかく金城武のセリフ棒読みがひどい。

舞台設定も第二次大戦が起こらなかった昭和24年というもので、それ自体は面白そうな設定なのだが、何故か東京タワーらしきものが存在していたり、軍隊の衣装がナチスライクだったりと(ヘルメットはナチスだけど制服が日本兵というもの)架空の昭和が舞台なのにビジュアル面で既存のイメージの寄集めで新規性が無い。

一番ひどいのは架空の昭和24年でスチームパンクな世界にもかかわらず、所々存在しては行けない物が写っている点にある。例えば諜報機関の研究所でのシーンでは遠くに現代風の民家が写り込んでいたりる。また主人公とヒロインの別れのラストシーンで、背景に赤と白の高圧電線用の鉄塔と変電設備と思われる建物が写り込んでいる。このようにこの映画の作り手達は戦争のなかった昭和24年という世界を映像化する気がないように思える。

また悪役に中村トオルを起用するというヒネリのない配役など全体的にやる気を感じない。
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