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K-20 (TWENTY) 怪人二十面相・伝のMiYAのレビュー・感想・評価

4.5
期待しないで見たんですけど、これは当たりでした。なかなか日本にないタイプのスタイリッシュな娯楽アクションで、バットマンやスパイダーマンといったアメコミヒーロー物の日本版を作る、しかも「怪人二十面相」を主人公にするというアイデアに拍手を送りたいです。

CGによる昭和のパラレルワールド(帝都)の世界観はゴッサム・シティのような強烈なイメージで、その中を縦横無尽に走りまわるアクションシーンは実に見応えあり(中盤の箸休め的な泥棒修行のシーンとかも面白かったですね)。ストーリー的にも、てっきり怪人二十面相と明智小五郎が対決する話かと思ったら、二十面相の身代わりにハメられたサーカス芸人が主人公というひねった設定で、おかげで全然ストーリー展開が読めず楽しめました(まぁ細かいツッコミどころはたくさんありますけどw)。主人公の名前が遠藤平吉なので、これでどう繋がっていくんだろうと思っていたら、納得のエンディングでした。最後にかかるOASISもカッコよかったですね。

金城武と國村隼の泥棒コンビというのがなかなか味があってよいです。そしてなんといってもお転婆な令嬢の松たか子がはまり役(この人は昭和の雰囲気があるから、こういう役はハマります)。意外と高島礼子も良かったです。
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