感染してしまった者の救いのなさ抽出。
感染したらもうどうにもできない、から非情にならざるを得ない、どう接するにしてもいずれは見捨てる他ない、だからその選択の最短時間をゆく兄はある意味では合理的で正しいかも知れない。
でもイラッとくるのは、それがもしかしたら間違ってるんじゃないの、と知っているから。
だけど彼はみんなの代わりに決断を下していたワケで、嫌な役回りを率先して引き受けてただけだった。兄として男としてリーダーとして。
人を非情にさせる世界、こんな世界で生きる意味ってなんだっただろう。ただ死にたくないから生きている感じがして、映画でそれはないだろと思ったり。
まあ、絶望しかない映画もアリだよなあ。
