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ヒトラー 〜最期の12日間〜のBのレビュー・感想・評価

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
3.2
ヒトラーの秘書を務めたトラウドゥル・ユンゲ回想録『私はヒトラーの秘書だった』も元になって制作された映画だそうで、トラウデル本人の独白も最後に流れる。
なんか、はあ?って言う違和感いっぱいでしんどかった。

「ある時ふと気付きました、若いというのは言い訳にならない」と、みたいな綺麗事をとうとうと言ってたけど、
秘書になる前に親や周りからナチに関わるなと反対されていたのにそれを押し切ってまでヒトラーの個人秘書として、彼が死ぬまで遺書までタイプして尽くしてるのに
そんな他人事みたいな顔してる場合?!と憤りを感じてしまった。
ラストシーンも少年と爽やかに自転車に乗って微笑んでたけど、ちょっとモヤモヤする作品だった。
女優さんがまた美女にしているのがなんか綺麗に演出してるなぁと冷める。

あの中枢にいる人達は皆んなゴリゴリにヒトラーに傾倒し崇拝し従っている人達だと思うと、いくら優しい対応や理性的な行動が描かれていても、私には彼らを冷淡な見方でしか見れない。
党員達が正義感もあり忠誠心に燃え魅力的に描かれている様にも見せるのが歯痒い。
出てくる人全員に嫌悪感を感じるので鑑賞がしんどかった。

ブルーノガンツのヒトラーが乗り移ったような凄まじさは素晴らしかった。
B

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