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ヒトラー 〜最期の12日間〜のbrianのレビュー・感想・評価

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
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独裁者アドルフ・ヒトラーの最期の12日間を克明に描いた実録ドラマ。

正直なところ戦争映画はあまり好きじゃない。
若い人のように戦車や戦闘機、ミリタリールックに興味を持ちながら戦争映画を観るという感覚がないからだ。
戦争には勝者もなければ敗者もない、そこには死しかない。人間の心情に触れたとしても感動はあまりなく怒りや絶望で居た堪れなくなる。
毎年この時期日本は終戦の日(敗戦の日)を迎える。戦没者を追悼し平和を祈念する日。過ちは繰り返しませぬから。それは果たして真実なのかと疑ってしまう。価値観や思想の違いでまたいつか戦争擁護論を唱える輩が出てくるかもしれない。未来が不安だらけの日本になってはほしくない。

この作品にはユダヤ人虐殺の場面はなく、毒気を抜かれたヒトラーの哀れな姿が印象に残る。ブルーノ・ガンツの狂気と正気の狭間を行ったり来たりする怪演が凄まじい。

幼い子たちが眠るように息を引き取る場面は重くて悲しかった。

この映画をパロディにして笑いのネタにする人たちの神経が理解できない。平和ボケにも程がある。もし、戦争が起きたら我先にと海外へ逃亡するか自殺するんだろうか。

https://youtu.be/2dzKgq4zl4E
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