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ヒトラー 〜最期の12日間〜のchaxsolowのネタバレレビュー・内容・結末

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

downfall(2014)
邦題の通り、ヒトラーが首都ベルリンの地下シェルターで命を絶つまでの12日間と取り巻く人々や戦火の様子を描いた作品。

歴史で習うような国民をあざやかに扇動してドイツを世界大戦へ誘う悪の権化ヒトラー…というよりは、既に戦線をソ連にリードされ壊滅寸前まで追い込まれ勝つ見込みも助かる可能性もない中で振る舞う裸の王様に成り下がった老人という印象。
まわりの軍高官たちも各々権力争いや自分の利益に固執し、結局のところナチズムが虚実かのような空気感が終盤にむけて漂う。

絶対悪のナチスやけども、犠牲になった副官の子供たちは不憫でしかないし、主人公的なポジションにあたるヒトラーの女性秘書の心情も観ていて複雑な気持ちになる作品だった。ヒトラー以外の実在の人らも上手く似せていて凝ってるなあと感じた。
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